現在完了形と現在完了進行形の違い!状態と動作で使い分け

動詞の種類と継続の強調が違う

動詞の種類と継続の強調が違い

現在完了形とは「今まで~だった」と「今は~である」をつなげたいときに使います。その意味で「完了・結果、経験、継続」の3種類があり、3番目の継続の中で現在完了形と現在完了進行形を使い分けるルールが存在します。

一概には言えませんが、基本的には状態動詞と動作動詞の違いで使い分けることが多く、状態を表すknowなどの状態動詞は現在完了形、動作を表すwaitなどの動作動詞は現在完了進行形とします。

  • I have known him for 10 years.
    私は彼と知り合ってから10年になります。
  • I have been waiting him for 10 years.
    私は10年間彼を待っています。

knowやloveといった急に変化をせずに継続の意味を含む状態動詞は、進行形にできません。それと同様に現在完了進行形にもできないです。

waitやstudyといった動作動詞には、現在完了進行形を使います。過去から現在まで継続している状態に完了形を使いますが、今その瞬間も行われているので進行形になるわけです。

learnやliveのように両方に使える動詞もあります。この場合は文脈や好みで使い分けたり、無視できるほどの違いしかなかったりしますが、一般的に長期間で継続している状態の場合は、現在完了形のほうが使われています。

  • I have learned English for three years.
    私は3年間英語を学んでいます。(安定して継続している)
  • I have been learning English for three years.
    私は3年間英語を学んでいます。(安定的に継続している)

また、状態動詞で現在完了進行形を使うことは間違いですが、動作動詞で現在完了形を使っても間違いではありません。動作動詞による現在完了形と現在完了進行形を使い分けには、ニュアンスの違いが関連しています。

  • I have worked for ten years.
    私は10年間勤めています。
  • I have been working for ten years.
    私は10年間勤めています。

両方とも「私は10年間勤めている」というように、訳は「~している」と同じですが、前者の現在完了形には「勤めてきた」という意味合いが、後者の現在完了進行形には「勤めている最中」という意味合いが強いです。

つまり、状態動詞の場合は100%現在完了形になり、動作動詞の場合は今後の継続性により、現在完了形と現在完了進行形を使い分けます。

完了形でhave+過去分詞形が使われる理由

現在完了形と現在完了進行形とも過去から現在までの継続を意味することができますが、過去と現在では現在のほうに重点を置いています。

イメージとしては完了形で使うhaveは「持っている」を意味しますので、現在のhaveが過去の動詞を持っている状態です。

  • I have lived in Tokyo for 2 years 7 months.

現在完了形は現在形の「I live in Tokyo now.」と過去形の「I lived in Tokyo for 2 years 7 months.」が合体していますので、現在+過去の組み合わせで「私は2年7カ月間東京に住んでいる」となります。

ただし、現在完了形はhave+過去形ではなく、have+過去分詞形が使われています。ここでhave+過去形を使ってしまうと、「~した+持っている」となって動詞が2つ続いてしまい、文の意味を成しません。

一方、have+過去分詞形では「~したこと+持っている」となります。分詞とは「準動詞」とも呼ばれ、動詞を形容詞のように扱うことができる品詞です。過去形を過去分詞形に変化させることで、haveで持つことができるようにしています。

現在完了形と現在完了進行形はイメージが大切

現在完了形は継続の「今までずっと~している」、結果の「ちょうど今~したところだ」、経験の「今までに~した経験がある」といった3種類に分けることを中学で習いました。

今回は「継続」のみにスポットを当てていますが、この現在完了形の継続で間違いやすい動詞がdie(死ぬ)です。

例えば、過去形の「She died three years ago.」は現在完了形の「She has been dead for three years.」に置き換えられると教わった人もいるでしょうが、置き換える必要性が中学生ではなかなか理解できません。

この「彼女は3年前に死んだ」が「彼女は3年間ずっと死んでいる」と訳しても、「ずっと死んでいる」というイメージに違和感を覚え、まるで暗記するかのように覚えることになります。

これは文法というより文化の違いがあります。その言語を使っている国の慣習や価値観に沿うように文法も変化していきますので、必ずしも日本語と1対1で置き換わるようなことはないと認識しておきたいです。

今回のdieを使った例文は、欧米における「肉体は完全に死んでいても魂は不滅」といった、宗教上の価値観の違いがあるために、現在完了形を使うほうがよりナチュラルな表現だとされています。

日本語で死ぬことを「亡くなる、他界する、永眠する」と言うように、欧米でも「has been dead」とストレートな言い方はしないというわけです。

  • My father has been gone for 15 years.
  • It's been 15 years since my father has passed away.

現在完了形を使うことで日本語と同じように遠回しな表現で相手に気遣ったり、気の利いた言い方ができます。

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公開日公開日 2009.01.19
更新日更新日 2017.06.14
執筆者Kirito Nakano

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