TOEIC® Listening & Reading Testで高得点が必要な理由!企業は700点以上を求める

日本企業はグローバル展開のために英語を必修化

日本企業はグローバル展開のために英語を必修化

2000~2010年は新卒採用の条件にTOEIC® Listening & Reading Testの点数を明示した企業は、日本にはほとんどありませんでした。企業としては「英語ができる人材のほうが好ましい」とは考えていても、実際に業務で使う可能性は低いことが一般的だったために、英語力が評価の条件にはならなかったからです。

その当時の日本企業が建前として新卒社員に求めていたTOEIC® Listening & Reading Testの点数は500点程度でしたが、その500点という低い点数でさえも新卒社員になるはずの多く大学生はクリアできていない状態でした。

このときから海外企業との英語力の差が問題となっています。特に日本企業と国際市場で争う韓国企業では、TOEIC® Listening & Reading Testにて800点が新卒社員の足切りラインであり、実際に入社した新卒社員の平均スコアは900点以上でした。

しかし、このまま日本企業だけがグローバル市場の中で取り残されることを危惧した経営者たちによって、この状況は劇的に変わってきています。

まずは2010年に楽天やファーストリテイリングが、社内で英語を公用語化したことから始まりました。同様の動きは他の企業でも検討されて、昇格の条件にTOEIC® Listening & Reading Testにて700点以上を求める企業も増えています。

点数企業名条件
900点松下電器配属(広報)
860点三菱商事
富士通
社内留学
海外出張
850点NTTコミュニケーションズ採用
800点野村不動産
KDDI
日立製作所
採用
配属(事務)
昇格(幹部)
750点三井物産
丸紅
楽天
入社3年目
入社5年目
昇格(部長)
730点武田薬品
日本IBM
住友商事
採用
昇格(次長)
昇格(管理)
700点NTT東日本
楽天
資生堂
採用
昇格(課長)
海外赴任
650点ソニー
日立製作所
昇格(課長)
昇格(課長)
600点ニトリ
マツダ
キヤノン
採用
昇格(課長)
海外赴任
580点三菱商事全社員
550点住友金属工業全社員
500点クラレ
コマツ
日産自動車
昇格(係長)
昇格(課長)
海外赴任

情報取得日 2015年1月時点

さらにパナソニックやイオンなどの大手企業では、新卒社員のグローバル採用が本格化しました。これまでは同年度卒業の日本人だけが競争相手でしたが、今後は世界全体の同世代がすべてライバルになったわけです。

このように日本国内のみでビジネスを展開している企業であっても、英語を取り巻く環境は日々変化しています。

企業が期待するTOEIC® Listening & Reading Testの点数一覧

これまでは気軽な自己啓発の一環であったTOEIC® Listening & Reading Testが、就職を勝ち取るための必要不可欠な条件に変わっています。グローバル採用を開始したばかりの企業では、採用に際して必要なTOEIC® Listening & Reading Testの点数は明確に示さなかったりもしますが、最低でも「800点以上は欲しい」と言われています。

たとえグローバル採用ではなくとも、ネームバリューの高い企業であれば、新入社員は600~700点以上、中途採用では700~800点以上が必要です。

この流れは今後も変わらず、むしろ加速していくでしょう。それは日本国内の人口が減っていき、国内需要が縮小されるために日本企業は市場を海外に求めざるを得ないからです。日本企業の英語に対する甘い認識は次第に低下して、必要な英語力は徐々に上がっていきます。

下記は企業が期待するTOEIC® Listening & Reading Testの点数一覧です。この結果、受験者の平均スコアが企業が期待する点数に達していないことがわかります。

職種企業が期待する点数受験者の平均スコア
海外部門655~850点687点
海外赴任635~800点660点
営業部門525~745点487点
技術部門515~725点456点
中途社員490~710点500点
新入社員445~655点485点

実際に仕事で使える目安としては700点以上です。TOEIC® Listening & Reading Testの公式サイトでも600~695点の人は「簡単なメモの内容を理解できる」や「ゆっくりと話してもらえれば」など、仕事では不安定なレベルとされています。

一方、700~795点になると「会議などの文書を理解できる」や「仕事や業務の説明を理解できる」など、確実に仕事で英語を使えているニュアンスが含まれています。そのため「仕事で英語を使いたい」と考えている場合は、700点以上が1つの目標値になります。

本サイトでは専門性と倫理観に裏付けられた情報を掲載するように努めておりますが、内容の一部に誤りがあるなどのご指摘はお問い合わせより随時承っております。
公開日公開日 2015.01.12
更新日更新日 2017.10.11

著作・制作など

AUTHOR AND PEOPLE
エイゴリ編集部
エイゴリ編集部
執筆・編集
英単語や英文法の覚え方、英会話のコツを徹底解説。英語のテストでハイスコアを獲得する勉強法も紹介しています。

関連する記事

RELATED ARTICLES
英語の資格や検定試験で高得点を取っても英語が話せない理由
多くの日本人がグローバル企業に勤務して、世界中を相手にビジネスをする日は刻々と迫っています。そのために英語の資格や検定試験の勉強をするわ...
TOEIC® Listening & Reading Test 200~295点 - 中学で習う英単語と英文法の復習
学生や社会人の多くが経験しているTOEIC® Listening & Reading Testは、今では就職活動でスペックを表す指標の1つになりました。社会人になってからも、会社の方針で強制的...
1週間程度のプチ留学!欧米だけではなく中国や東南アジアも人気
プチ留学の最大のメリットとは長短期であることです。プチ留学は短期留学にも属しますが、短期留学よりもさらに短い1週間から留学ができることか...